雑談を作りだす、そのための本
作家、脚本家の方々へ
物語生成や表現技法についての理論は多く存在するが、会話文生成についての理論は皆無であり、これまでは勘や経験といったセンスに依拠せざるを得なかった。
外国語学習者の方々へ
文法や語用などの表現手段や、最近ではロールプレイングなどの場面設定上の会話練習が注目されているが、談話構文という自由会話の中身の構築法には無関心だ。
雑談が苦手な方々へ
会話が続かない、なにげない言葉への切り替えしが苦手、説明や意見交換、事務的な会話は大丈夫だが、やはり雑談が苦手、、、雑談のパターン、構造的仕組みがある。

 

 

 

1. 話すための雑談
聞き上手のような他力本願な応急処置では、相手が喋り好きでないと破綻した。いかにも「聞いています」というアピールが、キャラに似合わないんじゃないか、鼻につかないかという不安から実践できなかった。
 
2. 雑談そのものの仕組み
「どのような話題にも興味を持つ」などの精神論や、「自己開示やプライベートの公開をする」などの小手先の技術など表面的で、人間側のことばかりだ。そして、雑談そのものの構造やパターンといった仕組みについては曖昧なままにされてきた。
 
3. 雑談資料を用いた解説
雑談のノウハウ本にも関わらず「ああしろ」「こうしろ」と、ドヤ顔の経験談を語るばかりで、実際の雑談資料はまったく提示されなかった。

 

雑談は曖昧。だが上手な人、苦手な人がいるのは確かな事実。
雑談はどうでもいい内容。だが、できるできないで人生を左右しうるのも確か。

 

 

色んな人が色んなことをいう現状
書店を歩けば、インターネットに繋げば、雑談のルールとか途切れない会話術とかそういった雑談ノウハウ本をごまんと目にすることができるが、「雑談」に関する書籍にもかかわらず上記の項目についてはノータッチだ。近年、人々の交流が希薄になり雑談の能力が低下したと言われるが、それでも雑談はつきまとう。そして最近では雑談の重要性がとやかく見直されているようで、結果色んな人が色んなことをいう散らかった現状に至っている。

 

 

雑談はまだまだ未解明という現状
最近AIがなにかと取りざたにされているが、Siriやペッパー、りんなの会話レベルをみるに、アトムやドラえもんのようにロボットが人間と会話する未来はまだ少し先のようだ。というのも学術分野において雑談や自由会話、フリートークというのが関心の対象となったのもそう遠い昔ではなく、まだそう多くの研究があるとはいえない。まだまだ真実を追究する議論が繰り広げられるばかりで、私たちの生活に影響を与えるという段階ではない。

 

 

目を向けるべきは、雑談そのものだ
このような学術分野の知識や、あるいはコミュ力が高いと自負する人たちのアドバイスを参考にするのもいいが、百聞は一見に如かず、会話術とかでよくある、聞き上手とか、キャッチボールとか、場の空気を読むとか、そういった人間側の要因ではなく、雑談そのものを分析するべきなのだ。

 

 

雑談には、仕組みがあるのだ
マンションの前で三時間も立ち話する主婦軍団。休み時間いっぱいにだべる。小説や漫画のキャラクターの会話は作者が一人で生み出している。一人で何人分もの会話。IAと会話ロボット。英語は“できる”、しかし雑談はできない。外国語習得と雑談。プレゼンテーションや意見交換はできる、しかし休憩室や飲み会での会話は難しい。空気読めるし意思疎通はできる、むしろ得意、でも雑談って・・・
 
雑談がどうしても苦手で、苦痛にすら感じる、憂鬱にすら感じるという人がいる一方で、マーライオンから吐き出る水のように、無限に雑談を生み出せる人もいる。これはとても不思議にも感じられるだろうが、彼らに言わせれば、「とりとめもないことを話しているだけ」「ムズカしく考える必要はない」なのだ。
 
しかし、会話が成り立つ成り立たないが存在する以上、必ず構造上のルールが存在する。内容がないと言われる雑談だが、それでも「何か」を話しているのは確かなのだから、それが成り立っている以上、必ず仕組みが存在する。

 

 

 

読書をして満足して終わり?
このページを訪れたということは、インターネットで雑談や会話について、その上達法やコツなどの情報を探しているのか、あるいは手っ取り早く、ちょうどいい本があれば買おうかとも考えているかもしれない。
あなたが前者なら、書店にならぶノウハウ本をお買い求めいただくとよいだろう。話が途切れない66のルールとか、雑談が上達するたった10の法則とか、そういったものがオススメだ。
 
しかし後者なら、そうするべきではない。
 
数千円も払えば本の数冊が買えるし、数万円ほどでセミナーに参加できる。そしてお金や時間と引き換えに、ある程度の安心感を得ることができるだろうが、結局のところ雑談について知ることはない。色んな人が色んなことを言いっているが、どれも雑談そのものには触れずに、ただこのようにせよと、コミュ力の高いオレのやり方はスゴイから真似したらいいぞ、とそういっているのだ。
 
雑談はとりとめもないとか、共通認識をつくるとか、自分から挨拶するとか、空気を読むとか、オウム返しするとかいって、雑談力、雑談術とかいうわりにお茶を濁して、雑談そのものについてはスルー。精神論的なものは除外するとして、この手のものはおおかた聞き上手系か、あるいは話題系のどちらかに分けることができる。
 
聞き上手系は、聞いてますアピールは控えた方がよいが、それよりも相手に話させるという丸投げな態度が個人的に気に入らない。相手がおしゃべりならそれでいい。だが話をすることが負担なのはお互い様で、面接のようにあれこれ話させられるというのは居心地が悪いものだ。なにより、己で会話を構成するということを放棄している時点で、雑談の能力は絶対に上がらない。
 
話題系では、無難な話題がオススメだと言って、「きにかけていました:」といったような語呂合わせや、「よく観察する」といった話題の発見方法を紹介してくれる。それはいいが、じゃあその次どうする?となった時の後の展開についてはやはりノータッチ。雑談は目的がはっきりしない会話だからこそ、なにを話題とするかが重視されがちだが、問題はその先で、「その話題のなかで何を話すのか」だ。

 

 

雑談の仕組みは、人間側の要因に関係ない
「雑談、分析してみた」は残念ながら、雑談術や雑談力をぐんと上げてコミュ力あります系人間にするものではない。本書は、実際の雑談会話の資料を用いて雑談の仕組みについて解説するものである。ただ、それを知らずして雑談術も雑談力もあり得ないことだ。

 

 

 

商品情報
ページ数: 90 ページ
価格: 2,592円
セールスタイプ: ダウンロード版
販売方法: クレジットカード決済、銀行振込、コンビニ支払
  
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